病院の概要


  • 市立三次中央病院長 永澤 昌

地域医療を守るために

新型コロナウィルス感染症について

 今年は、新型コロナウイルス感染症の対応で、医療界のみならず、すべての業界でパニック状態です。  
 平成30年の西日本豪雨災害からそれほど経っていない中、また新たな災害ともいえる状況に見舞われることとなったわけです。志村けんさんの急逝には大変驚いた次第ですが、他にもお亡くなりになった方も多く、まずはご冥福をお祈りします。  
 この原稿は、4月11日に三次市内の介護施設利用者でクラスター感染が発生し、さらに同14日に広島市内の福祉施設でクラスター感染が発生している最中に原稿締め切り日を迎え書いている次第です。  
 広島県・北部保健所・市役所・医療界・介護業界・消防関係者・警察関係者の緊密かつ迅速な連携による対応は、感染拡大を防ぐ上でとても有効に働いています。
 いま大事なことは、ウイルス感染された方々とその対応を行った方々を守り、支援することです。いわれもない風評に左右されることなく、冷静な対応を行い、その先に必ずある穏やかな日常を再び取り戻すための努力をみんなで行っていきたいものです。

新人37名を迎えて

 その地球規模の大災害ともいえる状況のなかで、市立三次中央病院に新風を起こすべく 医師21名、看護師15名、社会福祉士1名を新規採用できました。現在、研修中ですが、新型コロナウイルス感染症の対応もあり、大急ぎで戦力となってもらいたいものです。 
 広報誌「花みずき」第34号の表紙写真は、研修2日目に撮られた集合写真です。この後、集合研修が行えない事態になるとは思っていない新人の皆さんのやる気あふれる笑顔がとても印象的です。
  三次市そして備北圏域の地域医療を支えなくてはいけないスタッフをどうぞ支援してください。

医療安全と病院祭りに市民の皆さんが参加する

 つい最近まで、安全にチーム医療を進めていく上で、そのケアの中心には「患者さん」がいました(図1)。
 

患者さん(図1)

 ところが、今の考え方は若干違います。医療やケアの中心には「疾患」がいます(図2)。それに向かうチーム医療の一員には「患者さん」自身も入っている、という考え方です。

患者さん(図2)

 医療はいろいろな要素がからみあっている「複雑系」です。思いもよらない事象が起こっているので、それにいかに柔軟に対処できることが、重要な医療安全対策の考え方になっています。工場で機械を用いて製品を作る工程では、ヒューマンエラー(人によるミス)をなくす努力とシステム作りが中心になりますが、医療現場では、「ヒューマンエラーは起こるものであること」をある程度承知したうえで、業務が成り立っています。大事なことはそれを不可逆な事故に結びつかせない柔軟な対応力を発揮できるかどうかが生命線となっています。
 秋(9-10月)に病院祭を開催する予定です。そこでのテーマを「患者自身が医療チームの一員(仮題)」とします。多くの部署と医療チーム等が、市民の皆さんが参加する形でのイベントを開きたいと考えていますので、ぜひおいでください。そして、「未来の三次の医療のあるべき姿」を一緒に考えてみたいと思っています。 
(2020年4月15日脱稿)

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