令和7年度 市立三次中央 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 368 93 130 156 214 422 791 1870 1307 538
当院は、広島県北地域~島根県南地域の急性期中核病院として幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいています。
高齢化率が40%を超える県北では、脳卒中・心筋梗塞・整形外科領域外傷が多いことが特徴です。また、地域がん診療連携拠点病院として標準的ながん診療(診断と治療)を行っていますので、60歳以上の患者さんの割合が多くなっています。
一方、小児と新生児・乳幼児の医療を担う地域の中核病院としても重要な役割を演じており、24時間体制で小児救急を受け入れています。さらに、地域周産期母子医療センターとして、備北二次医療圏で出産できる数少ない医療機関でもあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 224 2.31 2.56 0.00 70.78
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 101 16.67 13.42 8.91 84.02
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 92 23.68 20.49 20.65 83.42
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 80 10.45 8.76 3.75 77.89
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 77 14.03 16.10 11.69 83.95
胃や大腸など消化管の腫瘍性病変に対する内視鏡治療は症例豊富です。胆石に起因する胆管炎も多く、ERCPおよび採石術の症例も豊富です。当院の周辺は高齢化が進んだ地域であり、誤嚥性肺炎の入院数も多くなっています。このような患者では入院日数も長くなり、さらに慢性期病棟を持つ施設への転院率も高くなります。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 5.11 6.32 2.13 3.13
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 35 6.69 6.18 0.00 0.00
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 29 6.10 6.20 0.00 1.76
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 18 5.39 5.55 0.00 3.28
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 17 3.65 5.49 0.00 3.59
当院小児科は小児一般外来、小児の夜間休日救急外来を行っております。入院は急性肺炎や気管支炎などの呼吸器疾患とウイルス性腸炎などの消化器疾患が多く、近隣の開業医の先生からの紹介も積極的に受け入れています。外来では、気管支喘息、てんかんなどの慢性疾患も扱っています。予防接種、乳児健診、低身長の検査入院、食物アレルギー負荷試験も行っております。当院で診断や治療が難しい疾患は、専門の病院に紹介をさせていただいています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 53 4.53 4.56 0.00 69.51
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 41 4.95 5.44 0.00 65.20
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2なし 38 8.95 9.75 0.00 74.53
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 16.12 14.80 3.85 75.62
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 26 11.08 7.05 3.85 69.00
外科の入院症例のほとんどは手術目的の入院です。当院は地域がん診療連携拠点病院であることより、悪性疾患では、いわゆる5大がん(=胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・肝臓がん)の手術症例が中心になっています。また、地域の中隔総合病院、急性期病院であることからも、良性疾患の手術症例=胆嚢疾患、ヘルニア(鼡径ヘルニア、大腿ヘルニア等々)、急性腹症(=急性虫垂炎、消化管穿孔、外傷等々)も幅広く施行いたしております。さらに、透析のためのシャント作製術、腹膜透析チューブ挿入術等も担っております。
なお、悪性疾患に対する化学療法は、ほとんどを外来治療で行っています。終末期医療は、緩和ケアチーム(専門医・看護師・薬剤師で結成)と密に連携を取って行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 98 28.60 24.75 65.31 84.06
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術等 手術・処置等2なし 28 12.50 11.26 0.00 73.86
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 16 11.75 18.99 56.25 82.13
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等1なし 14 17.71 19.13 14.29 69.29
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 14 14.57 15.27 7.14 74.43
高齢者比率が高い地域であるため、上記診断群分類別でも特に高齢者に多い股関節・大腿近位や脊椎の骨折・外傷の患者が多い傾向にあります。しかし骨折・外傷のみでなく頚椎症性脊髄症や腰部脊柱管狭窄症などの脊椎の慢性疾患・変性疾患に対する手術も、上位に入るくらいに行っております。さらに他施設では珍しい足関節に対する手術を大学病院の専門医を招聘して施行しています。
また表には含まれない外来手術として上肢の骨折、腱の異常、末梢神経障害などに対しても数多く行っており、総じて整形外科一般に亘り幅広い治療を行っております。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 58 14.10 16.51 27.59 78.84
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 21.06 18.40 67.65 71.62
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 29 12.24 16.60 34.48 80.00
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 7.14 6.63 6.90 58.17
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 7.88 9.62 16.00 81.04
脳神経外科では、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)・頭部外傷・てんかん・脳腫瘍などを中心に診療を行っています。
当院には神経内科がないため、手術を行わない急性期治療が必要である脳梗塞や脳出血なども脳神経外科で治療を行います。
また適応があれば、脳血管内治療(カテーテル治療)や開頭手術を、24時間対応できるように準備しています。
平均年齢も70歳を越えており、初期ダメージによる後遺症となれば、転院での治療継続となることが多いです。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x30x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 26 3.65 3.99 0.00 64.50
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 24 6.71 6.18 0.00 0.00
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 23 9.22 9.32 0.00 32.43
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 22 5.50 6.01 0.00 45.23
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 21 10.38 9.29 0.00 31.19
産科手術では、帝王切開術や子宮頸管縫縮術、流産手術などを行っています。
婦人手術では、子宮筋腫などの良性疾患に対して開腹、腟式および腹腔鏡下手術を、卵巣嚢腫など子宮付属器の手術は腹腔鏡手術を主体に行っています。
また、骨盤臓器脱などにも、手術療法を行っています。悪性疾患に対しては、子宮頸部の初期病変に子宮頸部円錐切除術を、また婦人科悪性腫瘍に対する根治手術などを行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 134 5.04 4.24 0.00 77.04
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 110 2.96 2.47 1.82 74.81
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 46 3.83 4.39 0.00 76.83
020220xx01xxx0 緑内障 緑内障手術 濾過手術片眼 17 7.53 8.26 0.00 72.00
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼 12 6.08 4.73 0.00 75.50
当科における入院はほとんど白内障手術症例です。硝子体手術を行う疾患が多く、緑内障手術、その他(外傷・薬物治療を要する症例)などがあります。
硝子体手術は黄斑前膜や網膜剥離の症例が多く、糖尿病網膜症や硝子体出血、網膜下出血なども適応症例になります。
また、手術以外でもステロイドや抗生剤による薬物治療が必要な重症の炎症性疾患や感染症の症例も入院による強力な治療を行うこともあります。入院期間については疾患別や重症度によって変わりますが、状態が安定してきたらなるべく希望に添って柔軟に退院日を決めるように心がけています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 45 5.87 5.74 0.00 58.29
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 38 5.89 7.32 0.00 15.42
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 32 2.00 2.02 0.00 64.34
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 22 3.36 4.67 0.00 70.32
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 16 7.63 6.63 0.00 65.13
広島県北における耳鼻咽喉科・頭頚部外科の急性期入院治療は、当院が一手に担っています。
頭頚部癌については、地域がん診療連携拠点病院として治療を行っています。症例にもよりますが、手術療法、放射線治療、薬物治療の治療を行える医療機器とスタッフが揃っており、他科と協議のうえ、可能な限り当院で治療にあたっております。
当科で多い入院は鼻副鼻腔疾患と扁桃疾患に対する手術目的のものです。
鼻副鼻腔疾患の対象疾患は主に慢性副鼻腔炎ですが、最近増加傾向のある好酸球性副鼻腔炎やその他副鼻腔真菌症、鼻副鼻腔腫瘍などもあります。また睡眠時無呼吸症候群については積極的に検査をすすめ、鼻呼吸障害があれば、これらに対しても鼻腔通気改善のための手術(鼻中隔弯曲症に対する鼻中隔矯正術やアレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎に対する下鼻甲介手術など)も行い、症状の改善に努めています。これらの手術は主に内視鏡下に行っております。
扁桃疾患の対象疾患は無呼吸症候群や慢性扁桃炎以外に、IgA腎症、掌蹠膿疱症などの病巣感染症(扁桃炎が原因で他臓器に異常を来す疾患)に対しても行っております。成人については8日の入院予定ですが、小児ついては術後経過安定なら5日の入院予定としております(今後変更の可能性あり)。
その他としては甲状腺腫瘍、舌腫瘍、顎下腺腫瘍、耳下腺腫瘍などの頭頸部腫瘍に対しても積極的に手術を行っています。
また良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などのめまい疾患や突発性難聴、末梢性顔面神経麻痺など、症状によりその急性期治療を入院で行っています。
炎症性疾患は、扁桃周囲膿瘍(扁桃炎が悪化して起こり、窒息など重篤になり得る疾患)が多いですが、これに対しても外科的処置も含め入院にて集中的な治療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 17 10.35 13.00 0.00 61.88
080005xx99x1xx 黒色腫 手術なし 手術・処置等21あり 13 6.00 6.91 0.00 83.46
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし - - - - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - - - -
皮膚科疾患全般に対応できるように努めています。
蜂窩織炎や壊死性筋膜炎などの細菌感染症、熱傷、全身麻酔や植皮などで術後管理が必要な手術症例、ステロイド大量投与が必要となるような薬疹、水疱症、脱毛症に対するステロイドミニパルス療法目的などで入院治療を行っています。

※10症例未満の場合、-(ハイフン)と表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 102 2.02 2.45 0.00 74.69
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 59 6.15 6.79 0.00 78.29
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 51 5.14 5.16 0.00 63.47
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 43 13.07 13.42 2.33 77.91
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 40 10.48 10.98 0.00 72.15
当院泌尿器科では、地域がん診療連携拠点病院として、泌尿器科悪性腫瘍(膀胱がん、前立腺がん、腎がんなど)尿路結石の診断、治療(手術、化学療法など)を中心に行っております。診断群別患者数においても、前立腺悪性腫瘍の手術、膀胱悪性腫瘍の手術が上位を占めております。腹腔鏡手術に加えてロボット支援下手術、その他、前立腺肥大症についてレーザー治療、尿路結石の治療も行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 20 - - 23 22 - 1 8
大腸癌 16 17 33 34 42 - 1 8
乳癌 19 25 - - - - 1 8
肺癌 30 - 37 78 59 53 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は、地域がん診療連携拠点病院として、全身のがん診療を専門的に行える施設となっています。乳癌を扱う乳腺外科、肺癌を扱う呼吸器内科・呼吸器外科、胃癌・大腸癌・肝癌を扱う消化器内科・消化器外科、血液疾患を扱う血液内科、放射線科において全身のがんに対応できるスタッフをそろえています。がん診断に有用なPET-CTや手術支援ロボットなどの最新医療機器をそろえており、最新のがんゲノム医療にも迅速に対応できる施設です。
がん外来化学療法センターは、12床のベッド・リクライニングチェアを稼動させており、がん患者さんが日常生活を自宅で過ごしながら通院でのがん治療が安心して行えるようになっています。
また、緩和ケア内科・緩和ケアチーム・がん相談支援センターを充実させましたので、身体的・精神的・社会的な問題も含めて全人的にがん患者をサポートする体制を整えています。

※10症例未満の場合、-(ハイフン)と表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 7.85 54.15
中等症 73 12.19 79.37
重症 17 17.29 83.24
超重症 - - -
不明 - - -
入院の肺炎患者は中等症が73人と最も多く、次いで重症17人、軽症13人でした。平均在院日数は軽症7.85日、中等症12.19日、重症17.29日であり、重症化に伴って入院期間が延長する傾向が認められました。
また、平均年齢は軽症54.15歳、中等症79.37歳、重症83.24歳であり、重症群ほど高齢であることが示されました。とくに中等症以上では平均年齢が高く、高齢者で肺炎が重症化しやすく、入院が長期化しやすい可能性がうかがえます。
これらの結果から、肺炎診療では高齢患者の重症化予防と早期介入が重要であり、あわせて入院長期化を見据えた全身管理や退院支援も重要と考えられます。

※10症例未満の場合、-(ハイフン)と表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 128 18.11 79.81 41.61
その他 - - - -
当院は、脳卒中地域連携パスで、病状が安定した慢性期脳梗塞患者さんを他施設と連携して治療にあたっています。
平均年齢も80歳と著明な高齢化を示しています。長期のリハビリテーションが必要となるため、転院率は高くなっています。

脳神経外科医師3名と放射線科・救急外来などの少ないスタッフではありますが、適応があれば(発症後4.5~6時間以内、未完成、大血管閉塞)超急性期の脳塞栓に対して、24時間体制で、tPA静注および血栓回収術が迅速に行えるように準備しております。
救急来院から画像検査の後、治療の承諾をいただいて、カテーテル治療を行うまでの時間が60分以内で可能となっており、よりよい結果が期待できる体制をとっております。

※10症例未満の場合、-(ハイフン)と表示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 212 0.11 1.12 0.00 70.91
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 53 4.30 7.40 9.43 77.72
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 42 4.36 6.67 4.76 72.38
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 30 2.10 6.70 0.00 76.73
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 24 1.08 7.71 0.00 75.33
胃や大腸など消化管の腫瘍性病変に対する内視鏡治療は症例豊富です。高齢化の進む地域のため胆石に起因する胆管炎も多く、ERCPおよび採石術の症例も豊富です。上部・下部消化管からの出血に対する内視鏡治療も多数行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 51 2.14 7.45 1.96 71.92
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 41 1.00 2.95 0.00 65.20
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 1.00 2.19 0.00 66.11
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 26 2.65 12.50 3.85 75.31
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 18 1.06 3.11 0.00 76.00
外科の入院症例のほとんどは手術目的の入院です。当院は地域がん診療連携拠点病院であることより、悪性疾患では、いわゆる5大がん(=胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・肝臓がん)の手術症例が中心になっています。また、地域の中隔総合病院、急性期病院であることからも、良性疾患の手術症例=胆嚢疾患、ヘルニア(鼡径ヘルニア、大腿ヘルニア等々)、急性腹症(=急性虫垂炎、消化管穿孔、外傷等々)も幅広く施行いたしております。さらに、透析のためのシャント作製術、腹膜透析チューブ挿入術等も担っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 70 1.67 24.59 55.71 80.60
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 43 2.21 26.12 67.44 83.35
K142-5 内視鏡下椎弓形成術 28 1.14 10.54 0.00 75.04
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 24 1.54 17.46 20.83 72.75
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 20 1.45 27.20 20.00 77.00
整形外科では常勤医師5名(うち専門医2名)体制で年間700症例を超える手術を施行しています。
高齢者が多い地域のため,表のように骨折や変性疾患に対する人工関節置換術が上位を占め、平均年齢も60~80歳台と都市部の他病院と比較して高齢な傾向にあります。
平均術前日数は頚椎や腰椎の変性疾患については予定手術のため1日程度で対応しております。骨折などの外傷患者については初診・入院時に既往歴をお持ちの方が多く、手術前にそれらの治療が必要なため術前に2~3日程度を要しています。
平均術後日数は骨折患者について、昨年度までは約40日を要しておりましたが、リハビリの進歩や関連病院との連携システム効率化により約30日前後と改善しております。平均年齢が高い手術ではリハビリが長めになるため転院率が高くなる傾向にありますが、他の骨折手術や人工関節置換術は転院率が低く、できるだけ当院での治療完結を目指しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 2.31 8.55 13.79 82.07
K178-4 経皮的脳血栓回収術 17 0.12 16.47 70.59 82.47
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 12 4.75 9.75 16.67 75.17
K1781 脳血管内手術 1箇所 10 0.40 25.90 30.00 70.40
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 - - - - -
慢性硬膜下血腫の手術は、穿頭洗浄術(局所麻酔)で約7日間の入院で、自宅退院も多い病気です。
脳血管内治療(カテーテル治療)としては、動脈瘤のコイル塞栓術や頚部内頚動脈狭窄のステント留置術などを行っており、局所麻酔で高齢の患者さんでも体に優しいため選択されやすい治療です。
超急性期脳塞栓症に対して、発症(不明時は健常確認時間)から6時間以内で適応があれば、経皮的脳血栓回収術(カテーテル治療)を緊急で行える体制にしております。
脳内出血では、低侵襲での小開頭また内視鏡を併用する血腫除去術を行っており、早期にリハビリテーションにつなげることが可能となっています。

※10症例未満の場合、-(ハイフン)と表示しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 30 1.03 4.73 0.00 55.27
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 28 2.96 7.43 0.00 31.54
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 24 4.50 6.79 0.00 31.75
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 23 0.91 3.61 0.00 43.30
K872-33 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 その他のもの 14 1.00 1.00 0.00 48.00
産科手術では、帝王切開術や子宮頸管縫縮術、流産手術などを行っています。
婦人手術では、子宮筋腫などの良性疾患に対して開腹、腟式および腹腔鏡下手術を、卵巣嚢腫など子宮付属器の手術は腹腔鏡手術を主体に行っています。
また、骨盤臓器脱などにも、手術療法を行っています。悪性疾患に対しては、子宮頸部の初期病変に子宮頸部円錐切除術を、また婦人科悪性腫瘍に対する根治手術などを行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 241 0.98 2.14 0.83 75.93
K2682イ 緑内障手術 流出路再建術 眼内法 55 0.98 2.15 0.00 77.13
K2683 緑内障手術 濾過手術 17 0.82 5.71 0.00 72.00
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 17 1.12 5.35 0.00 66.47
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 13 1.15 3.69 0.00 76.62
手術患者数でみると白内障手術が多く、当科では入院でのみ行っています。片眼の手術では2泊3日の入院で、両眼の手術を同一入院で行うと4泊5日での入院となります。硝子体手術も入院のみで行っています。網膜剥離のように術中にガスを入れる場合と黄斑前膜のようにガスを入れない場合では入院日数が変わってきて、ガスを入れる場合の方が長くなります。最近では小切開硝子体手術が導入されており、より安全で低侵襲に手術が行うことが出るようになったため、早期の退院が可能となってきています。また、緑内障手術も行っており、病型によって線維柱帯切除術と線維柱帯切開術を選択して行っております。線維柱帯切開術は小切開で眼内から行う手法が導入され、手術時間が大幅に短縮し手術数も増加しております。その他、翼状片の手術などは主に外来手術で行っております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 42 0.98 4.26 0.00 18.29
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 37 0.97 3.95 0.00 57.97
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 12 1.00 5.83 0.00 54.75
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 10 1.00 4.30 0.00 64.1
K3932 喉頭腫瘍摘出術 直達鏡によるもの - - - - -
市中病院では耳鼻咽喉科・頭頚部外科の手術として口蓋扁桃摘出術と内視鏡下鼻副鼻腔手術が多いことは全国どの病院にあっても同じと思われます。
口蓋扁桃摘出術は主に小児の睡眠時無呼吸症候群に対して行っており、術後日数も4日と比較的短期入院となっています(今後変更の可能性あり)。成人では慢性扁桃炎に対し行っておりますが、成人の場合は術後7日入院としています。
慢性副鼻腔炎に対する手術加療については、症例により術式を選択しており、ほぼ全身麻酔下で行っています。また鼻腔通気障害に対する内視鏡下鼻腔手術1型、内視鏡下鼻中隔手術1型も積極的に行っています。これらは通常術後5日の入院となっております。
喉頭腫瘍については声帯ポリープをはじめとする良性疾患から、悪性疑いのものに対し手術を行っており、術後沈黙療法を指導のうえ、術後1から2日で退院となっております。
甲状腺腫瘍については当院では耳鼻咽喉科で手術を行っております。その他頸部腫瘍と同様に術後7日の入院としております。全摘など、術後気道リスクの高い症例は、術後ICU入室とし、術後管理を行っています。

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 56 1.20 3.84 0.00 78.05
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 52 1.58 2.87 0.00 64.67
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 38 1.00 8.32 0.00 71.97
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 33 1.21 5.18 0.00 75.24
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 0.58 9.71 0.00 73.96
手術においては膀胱がんに対する経尿道的手術が最も多いです。灌流液に電解質溶液(生理食塩水)を用いており、水中毒などの合併症なく治療が可能で、前立腺肥大症に対しては接触式レーザー蒸散術を行っている。次いで前立腺がん、腎癌、腎盂がんに対する腹腔鏡下悪性腫瘍手術を行っております。当科では、腹腔鏡手術、経尿道的手術などの低侵襲手術を積極的に取り入れております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.29
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.32
異なる - -
本項は医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして公表しています。
当院では、三次地区の透析施設よりの透析患者の合併症(透析シャント閉塞、CAPD腹膜炎)の治療入院の受け入れを行っており、そのため「手術・処置等の合併症」の発生率が高い傾向にあります。

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リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
838 806 96.18%
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部に出来た血栓(深部静脈血栓)が剥がれて血流によって運ばれ、肺動脈を閉塞させてしまう疾患です。太い血管が閉塞してしまうと、肺の血流が途絶し重篤な結果を招きます。近年、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の危険因子が明らかになっており、危険レベルに応じた予防対策を行うことが、推奨されています。予防方法には、弾性ストッキングの着用や間歇的空気圧迫装置(空気により下肢を部分的に圧迫)の使用、抗凝固療法があります。
当院でも、術前の評価を行い、リスクレベルに応じた予防策を講じています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1405 1066 75.87%
血液培養2セット実施率は、菌血症や敗血症などの血流感染症を適切に診断し、抗菌薬治療を適正化するための重要な指標である。異なる部位から2セット採取することで、原因菌の検出率を高めるとともに、皮膚常在菌などによる汚染との鑑別が容易となり、診断精度の向上につながる。また、原因菌や薬剤感受性を把握することで、広域抗菌薬から適切な狭域薬への変更や抗菌薬の中止が可能となり、耐性菌の抑制にも寄与する。当院では令和7年度の実施率が75.87%であり、適切な血液培養採取が院内に定着していることを示している。今後も高い実施率を維持し、感染症診療の質向上に努めることが重要である。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
486 404 83.13%
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は、感染症の原因微生物を適切に把握し、抗菌薬を適正に選択・変更するための重要な指標である。抗菌薬投与前に細菌培養を実施することで、原因菌や薬剤感受性を確認でき、治療開始後の適切な狭域化(de-escalation)や抗菌薬の中止につなげることができる。また、不要な広域抗菌薬の使用を減らすことは、耐性菌の発生抑制や医療安全の向上にも寄与する。令和7年度の当院の実施率は83.13%であり、今後も培養検査の適切な実施と結果の治療への活用を推進し、抗菌薬適正使用と感染症診療の質向上を図ることが重要である。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
74155 114 1.54‰
転倒とは、自分の意思によらず,地面やより低い場所に足底以外の身体の一部が接触することを言います。転落とは段差のあるところ、主にベッドから落ちることを言います。この指標は、入院された方の延べ在院日数1000日あたりに何件起きたかを表しています。
入院中は、病気や治療の影響、慣れない環境が重なり、ご自宅にいるときより転びやすくなります。当院では入院時に転倒・転落の危険度を評価し、ADLが変わったとき、療養環境が変わったときにも評価をやり直し、その結果を看護計画に反映して転倒転落予防に努めています。入院患者さんにもスリッパやサンダルではなく普段履き慣れた靴やシューズをお勧めしております。共に転倒転落予防に努めていきましょう。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
74155 4 0.05‰
インシデント影響度分類の3b以上とは、次のものを指します。
3b 人工呼吸器の装着や手術、骨折など濃厚な処置や治療を要したもの
4a 永続的な障害や後遺症が残ったが、機能障害や美容上の問題を伴わないもの
4b 永続的な障害や後遺症が残り,機能障害や美容上の問題を伴うもの
5 死亡(原疾患の経過によるものを除く)
この指標は、こうした重い結果に至った転倒・転落が,延べ在院日数1000日あたり何件起きたかを表しています。
当院では転倒・転落が起きた場合、その場で応援を求めて状態を確認し、医師へ報告して必要な処置や検査を行い、ご家族へ連絡と報告を行います。事例はインシデントレポートとして医療安全管理室に集め、原因の分析と再発防止策の検討を行い、医療安全管理委員会を通じて院内で共有しています。転倒・転落そのものをゼロにすることは難しいため、転倒しても重いけがにつながらない環境を整えることに力を入れています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1316 1300 98.78%
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与は、手術部位感染(SSI)を予防するために重要な取り組みである。手術開始時に抗菌薬の十分な組織内濃度を確保することで、術野への細菌の侵入・増殖を抑制し、SSI発生リスクの低減につながる。また、適切な投与時期を遵守することは、抗菌薬の有効性を確保するとともに、不要な投与による耐性菌発生などのリスクを抑える上でも重要である。令和7年度の当院の投与率は98.78%と高い水準を維持しており、適切なタイミングでの予防的抗菌薬投与が院内に定着していることを示している。今後も高い実施率を維持し、SSI予防と抗菌薬適正使用の両立を図ることが重要である。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
73355 75 0.10%
すべての入院患者にブレーデンスケールを用いた褥瘡のリスクアセスメントを行い、合計点数が14点以下の場合は患者個々の危険因子に応じた内容の看護診断を立案しています。また、患者が使用するマットレスは、自力体位変換や病的骨突出などの評価基準で構成されたOHスケールに基づいて最適なマットレスを選択することで、褥瘡の発生予防に努めています。
院内の啓蒙活動においては、看護部褥瘡委員主催のポジショニングや褥瘡評価に関する研修会、多職種(皮膚科医師、薬剤師、栄養士、リハビリテーションスタッフ、看護師)による褥瘡ラウンドを実践することで、褥瘡発生予防に関する看護の質向上を目指しています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
4460 4114 92.24%
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることは、在院日数の短縮、予後改善につながります。
当院は65歳以上の高齢患者を含む全患者へ、入院時の栄養スクリーニングを行い、低栄養リスクの高い患者へは栄養アセスメント(GLIM基準による低栄養診断)を行っています。
栄養サポートチームや褥瘡対策チームなど多職種で早期栄養介入を行うことで治療の促進に努めています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
74155 6003 8.10%
身体的拘束とは、抑制帯などの用具を使って一時的に患者さんの身体の動きを制限することをいいます。車椅子やベッドに体幹や四肢を紐などで縛る行為はすべて該当します。この指標は、入院された方の延べ在院日数のうち、拘束を行った日数が占める割合を表しています。
病院では、転倒や点滴・チューブの自己抜去を防ぐため、やむを得ず拘束を行うことがあります。ただし拘束は患者さんの自由と尊厳を大きく損なうため、切迫性・非代替性・一時性の3つをすべて満たす場合に限り、医師の指示のもとで行い、必要がなくなればすぐに解除します。当院では「身体的拘束最小化チーム部会」が毎月の状況を集計して対策を検討し、その結果を管理者を含む全職員に伝えています。拘束をしない方法を優先し、この割合を下げることを目標に取り組んでいます。
更新履歴
R8.9.30
病院指標公開